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戸建の購入は一生に一度の買い物ですが、買ったらそれで終わりというわけではありません。築15年以上経過すると、それまで定期的な検診やメンテナンスを適切に行ってこなかった場合、様々な個所の不具合が大きな問題となり、大規模修繕、または建て替えが必要になってしまう最悪のケースもあり得ます。築15年から30年の住宅では、以下のようなトラブルが起こりやすく、メンテナンスや修理が必要になります。これらのメンテナンスを適切に行うことで、住宅の価値を守り、将来的な大きな出費を防ぐことができます。
築15年以上経過の住宅に必要なメンテナンス
築15年から30年の住宅では、経年劣化が進むことで、さまざまなトラブルが発生しやすくなります。これに伴い、定期的なメンテナンスや修理が重要になります。以下に、起こりやすいトラブルと、それに対応する必須のメンテナンス・修理箇所を紹介します。
1.屋根の劣化
トラブル: 屋根材のひび割れやズレ、雨漏り。
必須メンテナンス: 屋根材の点検・修理、再塗装、場合によっては屋根の葺き替え。
ポイント: 屋根材によっては、20年を超えると劣化が顕著になります。早期発見が重要です。
2.外壁の劣化
トラブル: 外壁のひび割れ、塗装の剥がれ、カビや苔の発生。
必須メンテナンス: 外壁の再塗装、シーリング材の打ち替え、外壁材の交換。
ポイント: 外壁は住宅を守る重要な部分。定期的な点検とメンテナンスで劣化を防ぎます。
3.配管設備の老朽化
トラブル: 給排水管の腐食、詰まり、漏水。
必須メンテナンス: 給排水管の点検・交換、排水管の定期的な清掃。
ポイント: 特に築20年以上の住宅では、給排水管の劣化が進むため、点検や交換が必要です。
4.シロアリ被害
トラブル: シロアリによる木材の劣化、床のきしみや沈み。
必須メンテナンス: シロアリ防除、床下の点検と補強。
ポイント: シロアリ被害は見えにくいため、定期的な点検が重要です。早期発見で被害を最小限に抑えます。
5.電気設備の老朽化
トラブル: 配線の劣化、ブレーカーの老朽化、電気系統の不具合。
必須メンテナンス: 配線やブレーカーの点検・交換。
ポイント: 古い配線やブレーカーは安全性に問題が生じる可能性があるため、定期的な点検が必要です。
6.断熱材の劣化と結露
トラブル: 断熱材の劣化による冷暖房効率の低下、結露の発生。
必須メンテナンス: 断熱材の追加や交換、結露防止対策。
ポイント: 冷暖房効率の向上や結露防止は、快適な住環境を維持するために重要です。
事前準備として必要なメンテナンス
定期的な点検: 外壁、屋根、配管、電気設備など、住宅全体の定期的な点検を行い、問題が見つかり次第、早期に対応することが大切です。
大規模修繕計画: 築15年を超えた住宅では、10年ごとに大規模修繕を計画し、外壁や屋根、配管設備などの劣化に対処します。
シロアリ対策: 定期的なシロアリ防除を行うことで、大きな被害を未然に防ぎます。
防水工事: 屋根やバルコニーなどの防水工事を定期的に行い、雨漏りや劣化を防ぐことが重要です。
断熱改修: 断熱材の劣化が見られる場合、改修工事を行い、冷暖房効率を高め、光熱費を削減します。
メンテンナンス費用の目安
大切な資産の住まいを守る為にも大変ですが違和感を感じたら大きなほころびになる前にしっかり対策を行いましょう。メンテナンスを怠ると、住宅の価値が下がるだけでなく、大きな修理費用が発生する可能性があります。
1.外壁の劣化
| トラブル | ひび割れ、塗装の剥がれ、外壁材の劣化。 |
|---|---|
| メンテナンス内容 | 外壁の再塗装や補修、必要に応じて外壁材の貼り替え。 |
| 費用 |
外壁塗装: 100万円~200万円 外壁材の貼り替え: 200万円~400万円 |
2.屋根の劣化と雨漏り
| トラブル | ひび割れ、塗装の剥がれ、外壁材の劣化。 |
|---|---|
| メンテナンス内容 | 屋根の再塗装や補修、場合によっては屋根の葺き替え。 |
| 費用 |
屋根塗装: 60万円~150万円 屋根葺き替え: 150万円~300万円 |
3.配管・給排水設備の劣化
| トラブル | 屋根材の劣化や割れ、雨漏り。 |
|---|---|
| メンテナンス内容 | 外壁の再塗装や補修、必要に応じて外壁材の貼り替え。 |
| 費用 |
給水管の交換: 20万円~50万円 排水管の交換: 30万円~60万円 |
4.シロアリ被害と床下の劣化
| トラブル | シロアリによる木材の劣化、床のきしみや沈み。 |
|---|---|
| メンテナンス内容 | シロアリ防除、床下の補修や補強。 |
| 費用 |
シロアリ防除: 10万円~30万円 床下の補修: 20万円~50万円 |
5.窓・サッシの劣化と気密性の低下
| トラブル | サッシの歪み、結露、気密性の低下による冷暖房効率の悪化。 |
|---|---|
| メンテナンス内容 | 窓やサッシの交換、断熱材の追加。 |
| 費用 |
窓サッシの交換: 10万円~30万円(1箇所あたり) 断熱材の追加: 50万円~150万円 |
6.電気設備の老朽化
| トラブル | 配線の劣化、ブレーカーの老朽化、電気系統の故障。 |
|---|---|
| メンテナンス内容 | 配線の交換やブレーカーの更新。 |
| 費用 |
配線の交換: 20万円~50万円 ブレーカーの更新: 10万円~30万円 |
事前準備としての必要なメンテナンス
1.大規模修繕の計画
築15年を超えた住宅では、10~15年ごとに大規模な修繕を計画することが重要です。外壁や屋根、配管など、住宅全体の耐久性を維持するための修繕計画を立て、適切なタイミングで実施することが資産価値を守るポイントです。
2.定期的な点検と診断
プロの業者による定期的な点検や診断を受けることで、潜在的な問題を早期に発見し、適切な対応が可能になります。特にシロアリや水漏れなどは早期発見が鍵です。
3.防水工事
屋根やバルコニーの防水工事を定期的に行うことで、雨漏りや劣化を防ぎます。特に築20年を超えた住宅では、防水性能の低下が見られることが多いため、定期的な防水工事が推奨されます。
4.断熱性能の向上
気密性や断熱性が低下することで、冷暖房効率が悪化し、光熱費が増加します。断熱材の追加や窓の交換などで断熱性能を向上させることは、居住環境の改善と資産価値の維持に役立ちます。
メンテナンスに掛かる費用
築15年から30年の住宅に必要なメンテナンスは、住宅の規模や使用する材料によって異なりますが、以下の費用が一般的です。
年間のメンテナンス費用: 20万円~100万円(小規模な補修や点検を含む)
大規模修繕費用: 300万円~700万円(外壁、屋根、配管などを含む)
まとめ
築15年から30年の住宅では、外壁や屋根、配管などが劣化が進むことでさまざまなトラブルが発生します。
これらのトラブルに対応するためには、定期的な点検とメンテナンス修繕を怠らずに住宅の寿命を延ばすことが重要です。
また、大規模修繕を計画的に行うことで、住宅の価値を守り、長期的に快適な居住環境を維持することができます。




